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「ハプスブルク展 600 年にわたる帝国コレクションの歴史」国立西洋美術館
国立西洋美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園 7-7


記者発表会

日本・オーストリア友好 150 周年記念
 ハプスブルク展 600 年にわたる帝国コレクションの歴史 開催
( 会期:'2019・10/19[土]~2020 1/26[日] ) 会場: 国立西洋美術館(上野公園内)

'2019 5_14 会場:国立西洋美術館 講堂にて 「 ハプスブルク展 600 年にわたる帝国コレクションの歴史 」 の記者発表会が行われました。


【司会者】
秋沢 淳子(TBS アナウンサー)
開 会
【主催者紹介】
馬渕 明子(国立西洋美術館 館長)
横井 仁 (TBSテレビ 事業局長)
堀越 礼子(朝日新聞社 企画事業本部長補佐)
【主催者代表挨拶】
馬渕 明子(国立西洋美術館 館長)
横井 仁 (TBSテレビ 事業局長)

【大使挨拶「逐次通訳」】
フーベルト・ハイッス(駐日オーストリア大使)

【特別協賛、協賛、後援、協力各社紹介】
【本展趣旨説明】
中田 明日佳(国立西洋美術館 主任研究員)



日本オーストリア友好 150 周年記念

ハプスブルク展 600 年にわたる帝国コレクションの歴史

The Habsburg Dynasty: 600 Years of Imperial Collections

600 年にわたる帝国コレクションの歴史

 13 世紀末にオーストリアへ進出後、同地を拠点に勢力を拡大し、広大な帝国を築き上げたハプスブルク家。 15 世紀以降、神聖ローマ皇帝の位を世襲し、ナポレオン戦争を引き金に同帝国が解体したのちは、後継のオーストリア帝国 (1867 年にオーストリア・ハンガリー二重帝国に改組) を統治しました。 数世紀にわたって広い領土と多様な民族を支配し、ヨーロッパの中心に君臨し続けた同家は、まさに欧州随一の名門と言えるでしょう。

 ハプスブルク家の人々はまた、豊かな財とネットワークを生かして、質量ともに世界屈指のコレクションを築いたことでも知られています。 そのうちオーストリアを拠点とし続けた同家本流による蒐集品の主要部分は、今日のウィーン美術史美術館における収蔵品の核となっています。 オーストリアと日本の国交樹立 150 周年を記念する本展では、同館の協力のもと、絵画、版画、工芸品、タペストリー、武具など約 100 点、5 章 7 セクションから、そのコレクションの歴史をみていきます。
 ハプスブルク家のコレクションの礎を築いた神聖ローマ皇帝マクシミリアン 1 世 (1459-1519) から、美術史美術館の建設者でもあるオーストリア・ハンガリー二重帝国 「最後の皇帝」 ことフラン・ヨーゼフ 1 世 (1830-1919) まで、同家の人々の紹介も兼ねつつ、時代ごとに蒐集の特色やコレクションに向けられたまなざしを浮き彫りにしていくことが本展の狙いです。


会期: 2019 10/19 [土]~2020 1/26 [日]
   開館時間: 9 : 30 ~ 17 : 30 (金・土曜日は 20:00 まで、ただし 11/30 [土] は 17:30 まで開館)
※入室は閉室の 30 分前まで

休館日: 毎週 月曜日 (ただし祝日の 11/4 、1/13 は開館) 11/5(火)、12/28(土)~1/1(水)、1/14(火)
会場:
国立西洋美術館 (東京・上野公園)
主催:国立西洋美術館、ウィーン美術史美術館、TBS、朝日新聞社

'2019 5_14 日本・オーストリア友好 150 周年記念 「ハプスブルク展 600 年にわたる帝国コレクションの歴史」 記者発表会の解説・スライド映写画像と PRESS RELEASE の抜粋文でご紹介しています。
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記者発表会「ハプスブルク展」国立西洋美術館

・ディエゴ・ベラスケス 《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》 1659 年、油彩/カンヴァス Kunsthistorisches Museum. Wien

日本とオーストリア友好 150 周年記念
「ハプスブルク展 600 年にわたる帝国コレクションの歴史
記者発表会 '2019 5_14
会場: 国立西洋美術館 講堂 (東京・上野公園)



驚異の一族、驚異の蒐集。!

「ハプスブルク展 600 年にわたる帝国コレクションの歴史 展覧会概要 ~PRESS RELEASEより抜粋文~

 ウィーン美術史美術館の協力のもと、絵画、版画、工芸品、タペストリー、武具など約 100 点、5 章 7 セクションから、ハプスブルク家のコレクションの歴史を軸とした構成と同家の人々の紹介を織り交ぜつつ、時代ごとに蒐集の傾向や、コレクションのあり方をみていきます。
 本展では、ウィーン美術史美術館に伝わるオーストリア・ハプスブルク家のコレクションを紹介します。

1章 ハプスブルク家のコレクションの始まり
2章 ルドルフ 2 世とプラハの宮廷
3章 コレクションの黄金時代:17 世紀における偉大な収集
4章 18 世紀におけるハプスブルク家と帝室ギャラリー
5章 フランツ・ヨーゼフ 1 世の長き治世とオーストリア・ハンガリー二重帝国の終焉


'2019 5_14 日本・オーストリア友好 150 周年記念 「ハプスブルク展 600 年にわたる帝国コレクションの歴史」 記者発表会の解説・スライド映写画像と PRESS RELEASE の抜粋文でご紹介しています。
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「ハプスブルク展」国立西洋美術館

1章 ハプスブルク家のコレクションの始まり

・ コレクションの “創始者” 皇帝マクシミリアン 1 世
・ 同家初の大コレクター、オーストリア大公フェルディナント 2 世

 本展の冒頭を飾るのは、神聖ローマ皇帝マクシミリアン 1 世ゆかりの絵画や武具などです。 ハプスブルク家の発展に重要な役割を果たしたマクシミリアン 1 世は、同家コレクションの礎を築いた人物でもありました。 第 1 章では、一門の系譜を示す重要なツールであった肖像画や、「中世最後の騎士」 と呼ばれる皇帝が着用した甲冑を紹介します。
 第 1 章の鍵となる二人目の人物は、ティロルの統治者であった大公フェルディナント 2 世 (1529-1595) です。 彼は、インスブルック近郊のアンブララス城を拠点に大規模な収集を行い、ハプスブルク家のコレクション構築にきわめて重要な役割を果たしました。 本章の後半では、フェルディナントが収集に情熱を傾けた甲冑や工芸品を紹介します。

ハプスブルク家を彩る人物たち 「王女マルガリータ (1651-1673)
―生まれながらの許婚―
 スペインの王女。 ハプスブルク家のレオポルト 1 世との結婚が幼い頃から取り決められており、婚礼が行われるまで、ウィーンの宮廷へ彼女の肖像画が定期的に送られました。

・ ベルンハルト・シュトリーゲルとその工房、あるいは工房作 《ローマ王としてのマクシミリアン 1 世》 1507/08 年頃、油彩/板 / ・ ヤーコブ・ザイゼネッガー 《オーストリア大公フェルディナント 2 世の肖像》 Kunsthistorisches Museum. Wien



「ハプスブルク展」国立西洋美術館

3章 コレクションの黄金時代:17 世紀における偉大な収集

1. スペイン・ハプスブルク家とレオポルト 1 世 
2. フェルディナント・カールとティロルのコレクション
3.  レオポルト・ヴィルヘルム:芸術を愛したネーデルラント総督

1. 16 世紀半ば、ハプスブルク家はオーストリア系とスペイン系に系統分裂し、両家間ではお互いの近況などを知らせる手段として肖像画が利用されました。
・ディエゴ・ベラスケス晩年の傑作 《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》 も、のちに神聖ローマ皇帝となるレオポルト 1 世に、まだ幼い許婚の姿を伝えるべく制作されたものです。
2. ティロルの統治者であった大公フェルディナント・カール (1628-1662) も、ハプスブルク家の重要なコレクターのひとりです。 フェルディナント・カールはインスブルックを拠点に収集を行い、とくに 16-17 世紀のフィレンツェ派の作品の獲得に努めました。 没後、彼の遺したコレクションがインスブルックから近郊のアンブラス城へ移送されますが、本セクションで紹介する作品のほぼすべてが、この際に作成された目録に掲載されています。
3. 第 3 章最後のセクションでは、ハプスブルク家の最も重要なコレクターのひとりで、ウィーン美術史美術館の絵画コレクションの礎を築いた、大公レオポルト・ヴィルヘルム (1614-1662) のコレクションに注目します。

ハプスブルク家を彩る人物たち 「フェリペ 4 世 (1605-1665)
 16 世紀半ば、ハプスブルク家はオーストラリア系とスペイン系に系統分立します。 スペイン国王フェリペ 4 世は後者の当主で、“青いドレスの王女” こと娘のマルガリータ・テレサをウィーンに嫁がせました。

1. フランス・ライクス 《オーストリア大公フェルディナント・カールの肖像》 1648 年頃、油彩/カンヴァス / 2. オッターヴィオ・ヴァンニーニ 《井戸端のレベカとエリエゼル》 1626 年頃、油彩/カンヴァス /3. チェザーレ・ダンディーニ 《クレオパトラ》 17 世紀、油彩/カンヴァス Kunsthistorisches Museum. Wien



「ハプスブルク展」国立西洋美術館

5章 フランツ・ヨーゼフ 1 世の長き治世とオーストリア
・ハンガリー二重帝国の終焉

・ ウィーン美術史美術館の建設者フランツ・ヨーゼフ 1 世と皇帝エリザベト

  ナポレオン戦争をきっかけに神聖ローマ帝国は解体し、その後継として、1804 年にオーストリア帝国が誕生します (1867 年にオーストリア・ハンガリー二重帝国に改組)。 しかし、同帝国も第一次世界大戦での敗戦により崩壊し、ハプスブルク家の栄華は終焉を迎えることとなります。 最終章が取り上げるのは、いわばハプスブルク家の黄昏の時代ですが、この時代には、現在につながるウィーンの街の姿が整備され、ウィーン美術史美術館も建設されました。
 本章では、その立役者であり、約 60 年にわたって君臨したいわばオーストリア・ハンガリー二重帝国を象徴する存在、フランツ・ヨーゼフ 1 世とその妃エリザベト (1831-1898) の肖像画やゆかりの品などを中心に見ていきます。

ハプスブルク家を彩る人物たち 「マリー・アントワネット (1755-1793)
―王妃は愛され、やがて憎まれた―
 マリア・テレジアの娘で、政略結婚によりフランス王家に嫁ぎました。 フランス革命のさなか、断頭台の露と消えた悲劇の王妃として知られています。

1. ヴィクトール・シュタウファー 《オーストラリア・ハンガリー二重帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ 1 世の肖像》 1916 年頃、油彩/カンヴァス / 2. ヨーゼフ・ホラチェク 《薄い青のドレスの皇妃エリザベート》 1858 年、油彩/カンヴァス /3. クロード・ビズアール 《フランツ・ヨーゼフ 1 世のフリントロック式ピストル》 1857 年、鉄、鍍金、金象嵌、木材、イエローダイヤモンド、金糸と赤い絹糸の紐 Kunsthistorisches Museum. Wien



'2019 5_14 日本・オーストリア友好 150 周年記念 「ハプスブルク展 600 年にわたる帝国コレクションの歴史」 記者発表会の解説・スライド映写画像と PRESS RELEASE の抜粋文でご紹介しています。
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ウィーン美術史美術館

 ウィーン美術史美術館 KUNST HISTORISCHES MUSEUM WIEN

 ウィーン美術史美術館は、ルーヴル、プラドと並ぶ欧州三大美術館と言われています。 長きにわたりヨーロッパに君臨したハプスブルク家が蒐集したコレクションを核に設立されました。 世界最大のブリューゲルのコレクションをはじめ、ベラスケス、ティツィアーノ、ルーベンスなどの絵画、その他エジプト・オリエントコレクション、彫刻、武具、工芸品、貨幣など合わせて 76 万点もの収蔵品を誇ります。
2013 年、ウィーン美術史美術館とTBSテレビは 10 年間のパートナーシップを結ぶことに合意しました。 「クラーナハ展」 (2016-17 年/東京・大阪開催) につづく 2 回目のパートナーシップ事業となります。

ハプスブルク家とは ―ハプスブルク家はライン川上流域の豪族として頭角を現し、13 世紀末オーストリアに進出しました。 以後、同地を拠点に中東欧、ネーデルランド、スペインなどに支配を広げ、カール 5 世 (1500-58) の時代には中南米やアジアにも領土を獲得して 「日の沈まない世界帝国」 と呼ばれた無敵の王国を築き上げます。 15 世紀以降、神聖ローマ帝国の皇帝位を代々世襲し、ナポレオン戦争による神聖ローマ帝国解体後は、後継のオーストリア帝国の皇帝となりました。 第一次世界大戦後、帝国が崩壊し、ハプスブルク家の権勢も終焉を迎えますが、数世紀にわたって、広大な領土と多様な民族を統治し、ヨーロッパ史の中心に君臨し続けた同家は、まさに欧州随一の名門と言えるでしょう。


  

お問合せ:tel 03-5777-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト: https://www.tbs.co.jp/habsburg2019
国立西洋美術館公式サイト: http://www.nmwa.go.jp/
   会場:国立西洋美術館 講堂

主催:国立西洋美術館、ウィーン美術史美術館、TBS、朝日新聞社
後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム、BS-TBS
特別協賛:大和ハウス工業株式会社
   協賛:三井物産、みずほ銀行、大日本印刷
特別協力:ぴあ、TBSラジオ
   協力:西洋美術振興財団
   


参考資料:「ハプスブルク展 600 年にわたる帝国コレクションの歴史」 記者発表会、PRESS RELEASE & 報道資料 、他。
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